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アタマで「やろう」としても、
カラダはリラックスできない。

2021.8.24 / バランスコラム

「肩の力を抜いて、少しリラックスしよう」なんて言葉を、よく耳にします。しかし、実際のところ、みなさんはリラックスする術を持っているでしょうか。あらためて考えてみて、いかがですか。あなたは「リラックス、リラックス」と言いながら、本当にリラックスできていますか?

「リラックス」というと、だら~と完全に脱力した状態を思い浮かべるかもしれません。「くつろぐ、緊張を緩める」という意味の言葉ですから、もちろんそういう側面もあるでしょうが、「状況に応じてほどよく力が抜けて疲れにくい状態」と捉えるのがよいでしょう。

野生動物はだら〜と寝転んでいるようで、敵を感じたり獲物を発見すると瞬発的にパフォーマンスを最大化させますが、わたしたち人間の場合はなかなかそうはなりづらい。動物のようなリラックスのあり方は、私たちにとっては案外難しいものなのかもしれません。

そもそも、「リラックスしよう」とアタマで指令を出したりコントロールしたりしさえすれば、当然カラダはそれに従ってリラックスするもの、という考え方そのものを、私たちはまず疑ってみる必要があるようです。

例えば、バランスボードに「乗ろう」と意識するほどうまく乗ることができなかったり、「カラダのバランスを取ろう」とするほどバランスを崩してしまったり。アタマでカラダをコントロールしようとするとうまくいかないことを、私たちは経験として知っています。

本来的に、アタマよりカラダが先なのです。ある環境に置かれるとカラダは自然に知覚し反応する。そしてそのことをアタマは遅れて理解し、納得する。お風呂で、まずカラダがちょうどいい塩梅のお湯に浸れば、やがて気持ちが落ち着いてきてリラックスする、というように。

ひもトレの講座で、イライラしやすいという参加者の方に、頭にヒモを巻いてもらったことがあります。5分もすると「あれ?」って本人が気づいたときには、イライラがなくなり、カラダがぽかぽかとあったまっていました。

いつも怒っている人は、身体が怒りやすいバランスになっています。いつでも怒る体勢ができているから、ほんのちょっとのことで怒ることができる。だから、身体を動かしたり心地よいことをしてカラダ・バランスが整うと、自ずと怒りが芽生えにくい状態になるのです。

アタマからではなく、カラダからアプローチするというのはとてもいい手がかりです。ひもトレやバランスボードが気づかせてくれるのはまさにそれ。カラダが勝手に反応してくれるよう設計されています。そして、アタマの理解はあとから付いてくるものである、という関係性を教えてくれるのです。

リラックスするとは「リラックスしよう」とアタマで促すことではなく、リラックスできる環境にカラダを投じることからはじまる、と言えるでしょう。Marumitsuのバランスボードもひもトレも、カラダ・リラックス環境の創出にフォーカスしています。

つづく

LET'S TRY !
BALANCE TRAINNING !

[ ひもトレ ]

ひも一本で、カラダめざめる。通常トレーニングとは何かを補ったり、強化したり、増やしたり、矯正したり、加えるといったことを目的としますが、ひもトレはその視点とは違い、トレーニングする以前のカラダや運動などに本来の備わっているカラダ機能に注目しています。

ひもトレ

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